
サウナは作れても、
外気浴がうまくいかないと“ととのわない”。
これは自宅サウナを設計して初めて分かったことでした。
わが家は建築確認申請の制限である10㎡をフルに使い、
サウナ室と水風呂をその中に収めました。
そして軒下を活用して、外気浴スペースを確保。
風・光・防犯・生活導線。
すべてを考えて設計した結果、
施設とは違う“自宅ならではの外気浴”が完成しました。
この記事では、自宅サウナの外気浴スペースをつくるときに
本当に考えるべきポイントと、
実際に使って分かったリアルなメリット・注意点をまとめます。
自宅外気浴スペース設計まとめ
| 項目 | 採用内容 | 設計メリット | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 建築面積 | 10㎡+軒下1m活用 | 確認申請不要で外気浴スペースを確保 | ★★★★★ |
| 床材 | 土間コンクリート | タイルより安価・掃除が楽 | ★★★★☆ |
| フェンス | LIXIL フェンスAB YL3型 | 風・光・防犯を両立 | ★★★★★ |
| 外壁 | ガルバリウム鋼板 | マグネット活用で利便性アップ | ★★★★☆ |
| チェア構成 | サウナチェア+インフィニティチェア | 用途別にととのえる動線設計 | ★★★★★ |
| 多用途活用 | 焼き鳥・喫煙所・分煙スペース | サウナ以外でも使える汎用空間 | ★★★★☆ |
※チェアについては、実際に使っている製品を別記事で詳しく解説しています。
建築確認申請を回避した10㎡設計の考え方
軒下1mは建築面積に算入されない
わが家の自宅サウナは、建築確認申請が不要な10㎡以内で設計しました。
ただし、ひとつポイントがあります。
一般的に、軒下1mまでは建築面積に算入されない扱いになります。
この考え方を利用しました。
つまり、
- 10㎡の建物本体
- その外側に軒下スペース
をつくることで、実質的に外気浴スペースを確保しています。
10㎡の中には
- サウナ室
- 水風呂
- 内気浴スペース
を集約。
外気浴は“軒下”へ。
これが設計の大枠です。
軒下を活用した外気浴スペースのつくり方

屋根代わりに軒を使うメリット
軒を屋根代わりにするメリットは3つあります。
- 雨を防げる
- 建築確認の対象外
- 圧迫感がない
完全な屋根を付けると“部屋感”が出ます。
でも軒下だと、外の開放感が残る。
外気浴は閉じるより、少し抜けているほうが気持ちいい。
結果的に、施設よりも心地いい空間になりました。
床は土間コンを選択した理由
床はタイルではなく土間コンクリートにしました。
理由はシンプル。
- タイルより施工費が安い
- 掃除が楽
- 水に強い
サウナ後はどうしても水が落ちます。
見た目よりも、手入れのしやすさを優先しました。
これは正解でした。
風・光・防犯を両立させたフェンス設計

下半分をルーバーにした理由
外気浴で一番大事なのは「風」。
完全な目隠しにすると風が止まります。
そこで、下半分をルーバー構造にしました。
- 風が通る
- 光が入る
閉じすぎない設計です。
曇りガラス風樹脂を選んだ理由
上部は曇りガラス風の樹脂パネルに。
採用したのは
LIXIL のフェンスAB YL3型
理由は2つ。
- 視線を遮る
- ガラスではないので割られる心配が少ない
防犯も考慮しました。
風・光・防犯。
この3つを同時に満たすことが、外気浴成功の鍵です。
外気浴スペースの広さと椅子の配置
サウナチェア1脚+インフィニティチェア1脚
外気浴スペースには
- サウナチェア1脚
- インフィニティチェア1脚
を配置。
1人で使うなら贅沢に。
2人でもギリギリ対応できるサイズ感です。
動線は
サウナ → 水風呂 → 3歩で外気浴。
この距離感が重要。
椅子選びについては、
▶︎ ととのい椅子の選び方まとめ記事で詳しく書いています。
ガルバリウム外壁が想像以上に便利だった


マグネットが付くメリット
外壁はガルバリウム鋼板にしました。
これが予想外に便利。
- マグネットでドリンクを固定
- 灰皿代わりのトレーを固定
- タブレットを固定
“壁がテーブルになる”感覚です。
サウナから外気浴へ動画を持ち出せる
タブレットを固定できるので、
- 野球中継を観ながら
- eラーニングを受けながら
- 動画の続きをそのまま外気浴へ
施設だと、テレビはサウナ室だけ。
でも自宅なら、外気浴でも継続できる。
応援球団の攻撃に合わせなくても、
自分のタイミングで入れる。
これが地味に大きい。
自宅サウナは“生活を止めない設備”だった
施設だと、サウナに行く=予定を作る。
でも自宅は違う。
- 仕事の合間に1セット
- 子どもが寝た後に1セット
- BBQ後にそのままサウナ
- 喫煙スペースとしても活用
- ホームパーティー時の分煙
自宅サウナは「整う場所」ではなく、
生活の中に溶け込む設備だった。
これが一番の発見でした。
実際に使って分かったデメリット
もちろん完璧ではありません。
- 音量を上げすぎると近隣に音が漏れる可能性
- プライバシー配慮は必須
- 外なので季節の影響を受ける
特に音は注意。
ドアや壁が反響しやすい構造だと、
思った以上に外へ響くことがあります。
近隣配慮は必ず考えたほうがいい。
自宅外気浴 vs サウナ施設 外気浴 比較
| 比較項目 | 自宅外気浴 | サウナ施設 |
|---|---|---|
| 好きな時間に入れる | ◎ 生活リズムに合わせて自由 | △ 営業時間に依存 |
| テレビ・動画視聴 | ◎ 野球中継やeラーニングも可能 | △ 基本サウナ室内のみ |
| 分煙・喫煙活用 | ◎ 家族イベント時も分煙可能 | × 不可 |
| 調理利用 | ◎ 焼き鳥・鰻など煙料理も可 | × 不可 |
| ととのい環境 | ◎ 動線設計済み・完全プライベート | ○ 椅子は多いが共有 |
| コスト | 初期費用高いが長期は割安 | 都度利用で気軽 |
| 非日常感 | △ 日常に溶け込む | ◎ 旅行気分 |
あなたはどっち?自宅外気浴が向いている人
✅ 自宅外気浴が向いている人
- 好きな時間にととのいたい
- 野球中継や動画を見ながら入りたい
- eラーニングや仕事と両立したい
- 分煙スペースとしても活用したい
- 焼き鳥や煙料理も楽しみたい
- プライベート空間でととのいたい
🏢 サウナ施設が向いている人
- 非日常感を味わいたい
- 深い水風呂や大型施設が好き
- 初期費用をかけたくない
- 旅行気分を楽しみたい
私は「生活と一体化した外気浴」ができる点が、自宅サウナ最大の強みだと感じています。
実際の自宅サウナ全体像はこちらで詳しく紹介しています。
まとめ|外気浴スペースは“後から足す”ではなく最初に設計すべき
自宅サウナは、サウナ室より外気浴が重要です。
外気浴は後から足そうと思っても、
スペースがなければどうにもならない。
- 10㎡制限でも工夫できる
- 軒下を活用すれば外気浴は作れる
- 設計次第で生活は変わる
自宅サウナの全体像や費用については、
▶︎ 自宅サウナ設置費用・設備まとめ記事で詳しく解説しています。
外気浴は“余りスペース”ではなく、
最初に設計するべき主役です。
よくある質問|自宅サウナの外気浴スペース設計
A. 先に動線を決めることが重要です。
「サウナ → 水風呂 → 外気浴」が3〜5歩以内になる配置が理想です。
そのうえで、風・光・目隠し・防犯を同時に満たす設計にします。
10㎡制限がある場合は、建物内にサウナと水風呂を収め、軒下などを活用して外気浴スペースを確保する方法が現実的です。
A. 条件を満たせば可能です。
一般的に10㎡以下であれば建築確認申請が不要なケースがあります。さらに軒下1m部分は建築面積に算入されない扱いになることがあり、そのスペースを外気浴に活用できます。
※詳細は自治体ごとに確認が必要です。
A. 風を止めない目隠しがポイントです。
完全な壁にすると空気がこもります。ルーバーや半透明パネルを組み合わせることで、視線を遮りつつ風と光を確保できます。防犯面を考え、割れにくい素材を選ぶのも重要です。
A. コストとメンテナンス性を考えると土間コンクリートが有力です。
タイルより施工費が抑えられ、水に強く掃除も楽です。日常使いする自宅サウナでは、見た目より管理のしやすさを優先するほうが後悔しにくいです。
A. 外気浴を“余ったスペース”にしてしまうことです。
設計段階で外気浴を主役にしないと、動線が悪くなり整いにくくなります。
また、音漏れや近隣配慮を考えないとトラブルの原因になることもあります。
A. チェア1脚なら約1㎡、リクライニングチェアなら1.5〜2㎡が目安です。
動線を含めて最低でも2〜3㎡は確保したいところです。軒下を活用すれば、建物面積を増やさずに確保できます。







