
正直に言うと、
自宅サウナは「一部の金持ちの趣味」だと思っていました。
通えばいいし、我慢すればいい。
それでも、サウナに通う回数が増えるほど
ある違和感が残るようになりました。
- なぜ「作る」という選択が怖かったのか
- 自宅サウナを考えたとき、現実的な選択肢は3つあった
- 感情ではなく、数字で考えてみた
- 最後に背中を押したのは「お金」じゃなかった
- だからあえて選ばなかった選択肢もある
- 自宅サウナが向いている人、向いていない人
- まとめ|それでも気になる人へ
なぜ「作る」という選択が怖かったのか
正直に言うと、一番引っかかっていたのは家族の目だった。
「自宅にサウナを作る」と聞いて、
多くの人が真っ先に思い浮かべるのは
贅沢すぎるんじゃない?
本当に必要?
という感覚だと思う。
当時は、今みたいに自宅サウナの情報も多くなく、
ネットで調べても「サウナはあるけど水風呂まで自宅に作っている人」はほとんど見つからなかった。
実例がないというだけで、不安は一気に大きくなる。
さらに追い打ちをかけたのが、作る側の不安だった。
お願いしようとしていた工務店も、
「サウナを作ったことがない」という状況。
本当に理想通りのサウナになるのか。
そもそも、最終的にいくらかかるのかも分からない。
「これ、やめた方がいいよな…」
そう思う瞬間は、正直何度もあった。
当時のサウナ頻度は、週に1〜2回。
サウナが大好きというほどではあるけど、
「それでも自宅に作るほど?」と自分でもブレーキをかけていた。
特に不安だったのが電気代。
正直、ものすごく上がるイメージを持っていた。
(実際は、あとで分かるけど、そんなことはなかった)
それでも最終的に後戻りできなくなったのは、
知人に「自宅にサウナを作る」と宣言してしまったから。
自分で、自分の逃げ道をふさいだ。
今振り返って、当時の自分に声をかけるなら、こう言いたい。
自宅サウナを考えたとき、現実的な選択肢は3つあった

選択肢①:今まで通り、サウナ施設に通う
当時の僕にとって、この選択肢は一番現実的だった。
特別な初期費用もいらないし、
サウナに入りたくなったら、これまで通り施設に行けばいい。
冷静に考えれば、これ以上わかりやすい選択はない。
良かった点も、もちろんある。
お金を払っている分、
「今日はしっかりサウナに入るぞ」というスイッチが入る。
サウナは日常ではなく、ちょっとしたご褒美になる。
この感覚は、施設サウナならではだと思う。
一方で、気になる点もあった。
当然、入泉料はお小遣いから出る。
回数が増えるほど、じわじわと効いてくる。
サウナ室では、上段の人が出るときに汗がかかることもあるし、
「この椅子に座りたい」と思っても、先に使われていることがほとんど。
本当はまだサウナに入りたいのに、
水風呂のタイミングを逃さないように無理に出たり、
逆に、外気浴の椅子が空くのを待ってサウナに残ったり。
一つ一つは小さなことだけど、
無意識に気を使っている時間が、確実にあった。
「通えば満足できる」
でも同時に、
「通わないと満たされない」
そんな矛盾を抱えながら、
この選択肢を現実的だと思い続けていた。
選択肢②:簡易サウナ・テントサウナ
家にサウナを置くなら、
正直、これが一番現実的だと思っていました。
価格は抑えられるし、
設置もそこまで大掛かりじゃない。
テラスに置けば、家の中のスペースを削らなくていい。
「まずはここから始める」
そう考える人の気持ちは、すごくよく分かります。
実際、僕もかなり本気で検討しました。
でも、想像すればするほど、
気持ちが少しずつ冷めていったんです。
サウナに入りたいと思ったとき、
まず準備が頭に浮かぶ。
終わったあとには片付けもある。
その時点で、
サウナが“ご褒美”じゃなくて“作業”に近づいている気がした。
天気が悪い日も同じです。
雨や風を理由に、
「今日はやめておこう」と言い訳する自分が、
簡単に想像できてしまいました。
それに、外に置きっぱなしにすることでの劣化。
汚れや傷みを見るたびに、
ちょっとしたストレスになりそうだった。
決定的だったのは、
「これ、たぶん続かないな」と思った瞬間です。
悪い選択肢じゃない。
むしろ、合う人にはとても合う。
でも僕が求めていたのは、
気合を入れなくても、自然に入りたくなるサウナでした。
そのイメージに、
テントサウナはどうしても重ならなかった。
こうして考えていくうちに、
「何を選ぶか」よりも、
を考えるようになりました。
安いか、高いか。
手軽か、本格的か。
その前に、
サウナが自分の生活の中で
どんな存在であってほしいのか。
その答えを探すうちに、
残った選択肢は、自然とひとつに絞られていきました。
選択肢③:自宅に設置する
気づいたら、他の選択肢が全部「理由付きで消えていた」。
正直に言うと、
自宅サウナは一番お金がかかりそうで、
一番現実から遠い選択肢だと思っていました。
それでも、
「どうせ作るなら、理想を取りにいきたい」
そんな気持ちが、どこかでずっと消えなかったんです。
良い点(惹かれたところ)
一番わくわくしたのは、
普段通っている、あのサウナが自宅にある未来でした。
温度感、湿度、落ち着く空間。
「あの感じを、家で味わえる」と想像した瞬間、
正直それしか考えられなくなっていました。
生活スペースを潰したくなかったので、
設置場所は増築という選択に。
家の中に無理やり押し込むのではなく、
“サウナのための場所”をちゃんと用意する。
それも含めて、
中途半端に妥協しない選択に思えたんです。
微妙な点(引っかかっていたところ)
もちろん、ハードルは高かったです。
費用は一番かかる。
設置場所も簡単じゃない。
工事もあるし、後戻りはできない。
「本当にそこまでやる必要ある?」
何度も、頭の中でその声が聞こえました。
でも不思議なことに、
その不安は“やめたい理由”にはならなかった。
むしろ、
「ここを越えないと、後悔する気がする」
そんな感覚の方が、ずっと強く残っていました。
感情ではなく、数字で考えてみた
正直、最初に頭に浮かんでいた金額は、
という、かなり大雑把で重たいイメージでした。
だからこそ、
「高いから無理」と切り捨てる前に、
一度ちゃんと数字で考えてみようと思ったんです。
月にどれくらい使っていたのか
当時のサウナ頻度は、だいたい月に5回くらい。
サウナに入って、少し飲んで、食べて、
たまにマッサージもつける。
そうすると、1回あたり 8,000円前後。
マッサージを除いても、5,000円くらいは使っていました。
「サウナって、ちょっとしたご褒美」
そう思っていたから、
金額を細かく気にしたことは、正直ほとんどなかったです。
計算してみて気づいたこと
月に5回、5,000円。
年間で考えると、意外と大きな数字になります。
そこでふと、
「自宅で入れたら、どうなんだろう?」
と考え始めました。
電気代は思っていたほど跳ね上がらない。
入る回数に制限はない。
家族4人で使えば、さらに割安になる――
少なくとも、その時は本気でそう思っていました。
(実際は、家族はほとんど入っていませんが……)
それでも、
“長い目で見たら、自宅のほうが合理的かもしれない”
そう感じたのは事実です。
安さより、譲れなかったもの
もちろん、
もっと安く作る選択肢もありました。
でも、
ここで一度スイッチが入ってしまったんです。
「せっかく作るなら、理想を取りにいきたい」
サウナの導線、居心地、使い勝手。
譲れないところは、どうしても譲れなかった。
その代わりに、
費用面では工務店さんにかなり協力してもらい、
サウナや水風呂は施主支給で自分で用意しました。
削るところと、守るところ。
その線引きだけは、徹底的に考えました。
費用の話を、ここで終わらせる理由
正直、
費用の話をし始めると、きりがありません。
条件も人それぞれだし、
数字だけを並べても、判断はできない。
だからこの話は、
ここでは「考え方」だけにしておきます。
具体的な金額や内訳、
リアルな数字については、
別の記事でまとめています。
サウナの選択肢としてよく比較される
「施設サウナ・テントサウナ・自宅サウナ」を、
実際に迷った視点で整理してみた。
※スマホは横にスクロールできます
| 比較項目 | 施設サウナ | テントサウナ | 自宅サウナ |
|---|---|---|---|
| 手軽さ | ◎ 行くだけ | △ 準備が必要 | ○ 入るだけ |
| 継続しやすさ | △ 忙しいと行けない | △ 天候・片付け次第 | ◎ 生活に溶け込む |
| ととのいの質 | ○ 設備は完璧 | ○ 自然は最高 | ◎ 自分仕様 |
| 家族との相性 | × 一人時間 | △ 理解が必要 | ○ 共有できる |
| コスト感 | △ 積み重なる | ○ 初期安め | △ 初期は高い |
| ストレス | 移動・混雑 | 準備・撤収 | ほぼなし |
比較して、悩んで、
それでも僕は「自宅」を選んだ。
次は、その理由をもう少しだけ具体的に書いていく。
最後に背中を押したのは「お金」じゃなかった
気づいたら、
他の選択肢が全部、理由付きで消えていました。
安いか、高いか。
得か、損か。
そういう話は、
正直もうどうでもよくなっていたんです。
一番大きかったのは「混雑」
サウナに行くたびに、
無意識に空いている時間を探している自分がいました。
上段が空くタイミング。
お気に入りの椅子が空く瞬間。
水風呂に入る順番。
本当は、
ただ静かに入りたいだけなのに、
いつの間にか、気を使うことが増えていました。
時間の自由さ
仕事が終わったあと。
ゴルフから帰ってきたあと。
「今、入りたい」
そう思ったタイミングで、
何も考えずにサウナに入れる。
準備も、移動も、
他人の目もない。
この“間”のなさは、
思っていた以上に大きかったです。
気を使わない空間
誰かの汗が気になることもない。
出るタイミングをずらす必要もない。
自分のペースで、
自分の温度で、
自分のリズムで入れる。
サウナそのものより、
その前後まで含めて、全部が整っている感覚。
これが、自宅サウナの一番の価値でした。
家族との距離感
意外だったのは、
家族との関係です。
「入ってもいい?」
「もう終わる?」
そう聞かれることもなく、
生活の流れの中に、
自然にサウナがある。
誰にも邪魔されないけど、
ちゃんと家の中にある。
この距離感は、
施設では絶対に得られませんでした。
だからあえて選ばなかった選択肢もある
ここまで考えたとき、
選択肢は自然と絞られていました。
安さや手軽さで選ぶと、
この体験は手に入らないと感じたからです。
テントサウナをやめた理由
一番引っかかったのは、
ととのった“あと”のこと。
気持ちよくなった直後に、
片付けをする。
それを想像した瞬間、
サウナの余韻が切れてしまう気がしました。
「気持ちよく終わらないサウナ」は、
たぶん、続かない。
そう思いました。
実際に検討した選択肢
置き型のフィンランドサウナ 「あつあつ君」
テントサウナの IESAUNA
価格だけ見れば、
かなり現実的です。
正直、
ここで止めておけば楽だったと思います。
それでも選ばなかった理由
理由は、
理想の導線が作れなかったから。
水風呂 → 外気浴までの流れ。
防水や掃除のこと。
設置場所が生活動線を邪魔しないか。
テラス設置や置き型だと、
どうしても「特別な時間」になってしまう。
僕が欲しかったのは、
特別じゃないサウナでした。
歯を磨くように、
風呂に入るように、
当たり前に入れるサウナ。
だから、
これらの選択肢は、
自然と外れていきました。
検討したが選ばなかったサウナ
※当時、実際に検討した製品です(最終的には選びませんでした)
当時は価格・設置方法・導線を比較しました。
自宅サウナが向いている人、向いていない人
向いていない人(正直に)
- サウナは「たまに行ければいい」くらいの距離感
- 準備・片付け・掃除がちょっとでも面倒だと感じる
- 家の中に熱・水・湿気が入ってくるのがストレス
- 「費用はとにかく最小限」が最優先
たぶん、
その人にとっては施設サウナの方が幸福度が高い。
自宅サウナは“贅沢”になりやすい。
向いている人(たぶんここ読んでるあなた)
- サウナに入るとき、もう頭の中で動線が見えてる人
- 「今日は何分蒸そうか」で一日がちょっと楽しくなる
- 外気浴の椅子を置く位置まで妄想してしまう
- サウナ施設に行った帰り、
「これが家にあったらな…」と一度でも思ったことがある
ここまでくるともう、
自宅サウナは“コスパ”じゃなくて“生活の一部”。
それでも費用が気になる人へ(現実の話)
正直、安くはない。
僕は最初、1000万円くらいのイメージを持ってた。
でも――
- 1回の施設サウナ
・サウナ5セット+飲食+(ときどき)マッサージ
・だいたい 8,000円前後
- マッサージ抜きでも 5,000円くらい
それを
「今日は行くのやめとくか」で失ってきた時間と回数。
気づいたら、
お金より“行けなかったサウナ”の方が惜しくなってた。
僕は、こう割り切った
- 安く作る選択肢ももちろんあった
- でも
サウナ→水風呂→外気浴の導線だけは譲らなかった
その代わりに、
- 工務店にかなり無理を聞いてもらって
- サウナと水風呂は施主支給
- できるところは徹底的に自分でやった
「お金をかけた」のではなく、
“納得できるところにだけ使った”感じ。
結論(ここが一番伝えたい)
自宅サウナは、
- 得か損か
- 何年で元が取れるか
で考えると、たぶんブレる。
でも、
なんだか調子が悪い
そう感じ始めているなら、
それはもう趣味じゃなくて習慣。
自宅サウナは、
その習慣を削らずに守るための装置だった。

まとめ|それでも気になる人へ
正直、自宅サウナは
誰にとっても正解な選択肢ではない。
お金もかかるし、
家づくりとしては少し変わった判断だと思う。
それでもうちは、
- サウナに行くか迷う時間
- 行けなかった日のモヤっと感
- 「今日は無理か…」と諦める回数
それ全部が、
思っていた以上にストレスだったことに気づいた。
自宅サウナは
人生を変えるほどのものじゃない。
でも、
サウナが好きな人の“日常の質”は確実に変わる。
ここまで読んで、
- もっと現実的な費用感を知りたい
- 作ってから後悔したことも知りたい
- そもそも本当に自分に向いているのか迷っている
そんな人は、
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👉 自宅サウナの費用、正直いくらかかった?実体験ベースで全部出します(見積書の画像は有料記事)






